2014年4月4日金曜日

1年の区切りと今季の目標

1年の区切りというのはいつだろうと考えた時、
「元旦」が、その年の始まりとされていますが、

個人的には、「春」の始まりが新しい1年の始まりに感じています。


春夏秋冬がひとまわりし、また巡って来た春。


そんなわけで、前季の振り返りと今季の目標をまとめておこうかな
と、思い、綴ってみます。


2013年



(写真:赤岳ショルダーリッジの途中)

冬に始めたアイスクライミングから引き続き、
春には残雪のバリエーションルートへ。

初めての赤岳主稜。この赤岳は、その前のシーズンに初めて登った冬山。
文三郎道から目にした、赤岳主稜に取り付くクライマーを見て、
かっこいい、私もあんなことしてみたい。と思ってから、ちょうどちょっきり1年後に、その主稜を登ることになりました。

やりたいと思ったことを、やっていく。 ノリにのっていましたね~。

続いて、赤岳ショルダーリッジ(左)へ。
ひょこっと最後に稜線に出た時の、あのロケーションと画と感動が、目を閉じると今でも思い浮かびます。

その後、立山アルペンルート開通に合わせて立山へ行ったり、小蓮華周辺のザラメ雪を滑走したりと、春らしい滑走に心奪われ・・・
5月中旬の針ノ木大雪渓の滑走を滑り納めとしました。


「山を想えば人恋し 人を想えば山恋し」 (百瀬 慎太郎)

心にぐっときました。




(写真:湯檜曽川本谷)

沢に、はまりにはまった夏。
丹沢の原小屋沢を沢始めに、丹沢・奥多摩周辺の沢、尾瀬・大薙沢、米子沢、湯檜曽川本谷、池郷川上部、などなど、まさに道なき道を行く「冒険」にはまってしまったのでした!

合間に、といってはなんですがクライミングの方はぼちぼちと、
たまに小川山へ通うくらいだったのですが、
鳳来で自己グレード更新(5.11A)をオンサイトした時は、
「もっとちゃんとトレーニングしたら、もっと登れるんじゃ・・」なんて思ったのでした。

ですが、今の仕事の状況や環境、周辺の仲間などを考えると、
なかなかフリークライミングに集中的に打ち込めず、
ふみきれずにいるわけなんです。


ですが、その季節季節に素晴らしい楽しみ方があり、それが山であり沢であり、雪であり岩であり、
幅広く経験するなかで、自分の感性を研ぎ澄まして行こう、と
今は思っています。


夏のおわりに
大事件が発生・・・
岩場で登攀中、キイロスズメバチの大群に襲われ、全60ヶ所ほど刺されるという恐ろしい体験をしました。

1匹に刺されてもアナフィラキシーショックで死に至ると言われているスズメバチですが、
ショックは発症せず、おかげ様で、生きる道へと進ませていただくこととなりました。

もう2度と、
夏の時期にクライミングへは行かない…と、心に決めたのでした。





スズメバチを恐れ、外出を控えた秋・・。もっぱら手芸部として活動しました。
そして。
前季までスノーボードをしていた私ですが、
今季からスキーを始めたいな・・と(何年も思っていたけど)、スキーブーツを下見に行ったら、
買って帰ってくるという(笑)出会ってしまった、わけです。

私、出会いとタイミングには運命を感じてしまうほうなのです。

(写真:爺ヶ岳山頂)

木々が色づく頃には体も順調に復活し、山へぼちぼち戻り始めました。
「山へ行きたい病」を発症した際には、憧れの山、鹿島槍へと足をのばしました。
と、いいますか、当初は爺ヶ岳へ行く予定で出発したのですが、思いの他早く着いてしまい、
鹿島槍(南峰)まで行くことにした、というわけです。
気づけば深く深呼吸してしまうほど綺麗に澄み切った空気と
鮮やかに色づく山容を見ていたら、なんて美しい世界に私は存在しているんだろう・・・なんて、
考えてしまうのでした。



(写真: タツノオトシゴ、ではなくクオークさん)

今季は氷をたくさん登りたい!スキーにいっぱい行きたい!と思っていた矢先・・・
年明け早々の八ヶ岳にて、足の親指を寒さにやられ、
1ヶ月ほど休養・・・。

もう、足から始まって脳みそまで腐るかと思うくらい暇で暇でくやしくて。

大事には至らず、今から思えばたいしたことなかったんじゃ?なんて思ってしまいますが、
あの時きちんと休養したから、今、こんな風に思えるんだよ、と自分に言い聞かせ、
棒に振ってしまったアイスシーズンを後に、
3月からはスキーに舞い戻るのでした。

あ~やっぱり、一度はきちんとスクールにでも入って、
「滑り方」みたいなものを習わないといけないな、と、完全に自己流に滑っている私は、
常に思ってはいたのですが、
せめて自分なりにある程度板に “乗る” 感覚がわかってから、習いたいな、と。

高いレッスンFeeを払うより、何本も何本も回したい、なんて思っていたら、
ついに、スクールに入る事もなく、冬を過ごしてしまいました・・・

来年こそは、ちゃんと習おう。笑)

日本雪崩ネットワークのセーフティーキャンプにも参加。
本当に、有意義な2日間となり、まさに、「受けてよかった」と思える講習でした。

私の滑走レベルでは、当然のごとく、2日目の山ではついて行けていませんでしたが、
心優しい講師の皆さまのおかげで、なんとか山の方はカバーしていただき・・・

実はあの時・・なんて暴露話も本当はありますが、
恥ずかしいので控えておくことにします。


ともあれ、いきなり怪我(?)から始まってしまった冬のシーズンでしたが、
そんな中でも楽しい日々を送れました。

(写真:春ゲレンデ滑り納め@八方)

四季の良さを最大限に感じる、そんな山行を続けていきたい、と、1年を振り返って、
今、そう考えています。

それが今季の目標です。

この夏は、夏山縦走をもっと経験したいな、と思っています。
3,000m越えれば、蜂もいないでしょうし・・・

冬には、絶対、滑りにもっと行きたい!!


そのためには、怪我は禁物です、ね!

Safety is the first priority.


自然と、山と、自分とちゃんと相談しながら、
進んでいきたいと、思います。



ふぅ〜。
また長くなっちゃった。


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