2015年8月22日土曜日

必要なものを必要なだけ

どれくらいの水分が蒸発し、だからどれくらい飲む必要があるのか。
どれくらいの感覚で、どれくらい食べたら、
調子よく行動しつづけられるのか。
 
体は何を使い、何を欲しているのか。
それを摂取するとどうなって、しないとどうなるのか。
 
そんなことを繊細に感じながらの山行となった今回の2泊3日。
鏡池からの槍穂高

 
小屋の向こうに見える山々が、まるで水彩画みたいで、
なんだか不思議な気分になった。

 
ちょうど1年前のこの日。大雨でこんな景色はまったく見えなかった。
去年とはまったく違ったのは、天気と景色だけではない。
 
荷物の重さと自分の体の調子も全く違った。
同じ2泊3日だったけれど、
去年は40Lのザックいっぱい。今年は30Lのザックいっぱい。
どれだけ無駄がおおかったことか。テント泊は、回数を重ねるごとに、
荷物のパッキングがうまくなったきがする。
 
いるもの、いらないもの。
必要かどうか。
なくては困るのかどうか。
 
その考え方は日常生活にも当てはめることができるだろう。

高山に花が咲く季節がとても好き。
 


 
今回目指すのは、あの真ん中に見える山、「鷲羽岳」
鹿島槍もそうだけど、
私はどうやら、鳥に見える山に惹かれるらしい。
 
生まれ変わるなら、空を飛ぶ鳥になりたい。

 
新穂高温泉から約6,7時間。ようやく双六小屋に到着。
C○レモンがどうしても飲みたくて、テントの受付だけしてまずは乾杯した。
 
早く横になりたくて、飲みながらテントを設営。風が吹いてくる向きを入口にしたら大正解。
涼しい風が、あたたかいテントの中に入ってきて、
最高の昼寝だった。

 
翌朝も快晴。
双六岳を目指してあるいているところですが、なぜか、
月に降り立った気分がした。


 
双六岳、三俣蓮華岳を越え、鷲羽岳へ。
鷲羽池の水がコバルトブルーで
想像した以上の絶景ポイント。

 
目的地は鷲羽岳だったのだけど、
やっぱり早くついたので(11時)、祖父岳から雲ノ平をまわることに。
そうと決まればささっと燃料補給を済ませ、歩き始める。
地図上ではこのルート、双六小屋からぐるっと回って10時間以上かかる。
 

 
祖父岳周辺ではほとんど人に会うことがなく、
若干不安になった。
ここでもし、何かあったら、誰にも気づかれることなく私はどうなるのか。
実際、捻挫ひとつが命取りになりうる。
そう思うと、たいして危ないルートではないけれど、慎重にあるかざるをえなかった。
 

とにかく暑くて暑くて。
アミノ酸を定期的に体内に取り入れ、パワーとなるジェルを摂取し、
あまり固形物を食べない山行だった。
それでも体は動く。必要なものを必要な分だけ、取り入れていた。

唯一の贅沢は、C○レモンとネクターのジュース。
濃いフルーツのジュースをどうしても、どうしても飲みたくて、
下界の3倍以上する値段の缶ジュースを買って飲んだ。
飲まなかったら次の日の朝、動けないんじゃないかと思って、寝る前にも飲んだ。

 
3日も快晴。
ちょうど1年前、まっちゃんと遭遇したこの場所。
思い出の場所。
 
下山はあっという間で、4時間くらいで下山。
 
 
今回の教訓
「必要なものを必要なだけ持ち、必要なものを必要なだけ確かなタイミングに摂取すること」
 
本当に単純なことだけど、山でだけではなく、普段の生活でもいえることだと思った。
 
シンプルに生きよう。
 

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