2015年2月14日土曜日

転機の年


かつてスキー場には、広瀬香美のラブソングがガンガンに流れ、
広い斜面には、まるで避けないといけないポールがあちらこちらにあるように、
人・人・人が溢れていた。

リフトに乗るには大行列の最後尾につき、
まだかまだかと少しづつよちよち進んでいると、前の人の板を踏み、
ごめんなさい。と何度も謝る。

そんな幼い頃の遠い記憶が有りますが、


本日のスキーは、とっても静かで、まるでN〇Kの自然百景で流れるような
緩やかで穏やかなBGMとともに、楽しみました。


なんか
無心になっちゃう。そんな心地よい1日でした。

日々の生活や
仕事のことなんかはまるっきり家においてきて。




2007年。
社会人になりたてのころはというと、
いくつもいくつも締切の仕事が重なり、頭の中でスイッチを切り替えないとわけわからなくなるような毎日で、
休みの日も完全に仕事のことを忘れるということはできなかった。

一度提出した書類のことは、心配しても仕方がないことなのに、
提出した後もその稟議決済がきちんと下りるかどうかが心配で心配で、
下りなかったら私のせいでプロジェクトが大失敗におわり
一体何人の人生に影響してしまうのかと
心配で眠れない夜が多々あった。

一人で抱えこむことが、多かった。

直属の上司は本当に素敵な方で、いつも家族ぐるみで私のことをかわいがってくれたし
ちょっとコーヒーでも飲みに行くか、と食堂によく私を連れ出しては、
私がこころに秘める悩みや心配事を
引き出そうとしてくれた。

その度に、説明のできない涙が溢れた。
心がやすまる休日は、あったのかというと思いだせない。

2007年。
それが私にとっての思い出深い、転機の年。
あれほど大きなプロジェクトに関われたことはとても貴重な経験だったと
乗り越えてきた今は、そう思う。

それから数年後、軌道に乗って来た頃、
自分の人生における「仕事」の有りかたを考え直すこととなった。


トントントンと、話がすすみ、
あれから7年。今に至るわけですが、これはこれで良かったなと、
今はそう思います。

2014年もまた、転機の年となりました。
そして2015年。めくりめくように進んでいます。

今日という休日は本当に心地良くて、
脳みそが休まっている感覚を感じました。

やっぱり人間、たまには心配事を一切忘れ、
無心になる時間が必要なんだと。

リフトにゆられながら
心地よいBGMに癒されながら
そう心の中で思いました。

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